大阪城(大坂城)は、豊臣秀吉により天正11年(1583)に、大坂本願寺の旧地に築かれました。それは当時見聞した外国人宣教師の目を見張らせるほど豪壮華麗なものでしたが、大坂夏ノ陣(1615)によりことごとく焼失しました。その後、徳川幕府により再築されたのが現存の大阪城です。
徳川幕府は旧城とは全く設計を改め、本丸を中心に大規模な盛土を行った上に、約10年の工期をかけてつくり直しました。しかし、寛文5年(1665)に落雷により天守を焼失、明治維新の前夜、城内から出火してほとんどの建物が失われました。
大阪城の魅力は壮大な水濠と石垣の美しさにあり、石垣の総延長は12kmに達し、推定100万個もの石材が用いられているといわれます。
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教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ
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