寺院地区では金堂、塔、講堂、回廊などの基壇が調査成果に基づき、当時そのままに復元されています。中でも圧巻は高さ2mにも達する塔基壇であり、壁面高く積み上げられた自然石や巨大な礎石群からは、かつての五重塔の壮大な様子が思い起こされるものです。
西回廊下に設けられた「整地層展示室」では、寺院建設に際して行われた大規模な整地の様子がご覧になれます。高さ2mにまで何重にも積み重ねられた整地層から、寺院建設に必要であった莫大な労働力の一端がうかがうことができます。
寺院地区の東に広がる集落地区では、8世紀初頭の主要な建物遺構を平面表示しています。3棟の堀立柱建物が、互いに方位や柱筋を揃えて建設されていました。その規模や企画性の高さから海会寺の建立氏族の居館であったものと考えられています。
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教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ
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