堂ノ山古墳は、錦織公園内の丘陵上に位置し、一辺約10メートルの方墳で石室が南北方向に2基並べられているという珍しい古墳です。石室はどちらも長さ約2.5メートル、幅約0.6メートルになります。
当古墳は小規模でありながら単独で立地するという古墳時代終末期(7世紀頃)に造られた古墳の特徴をそなえており、被葬者は朝鮮半島からこの地に移ってきた渡来人集団の首長だと考えられています。遺物としては、棺に伴った金具や釘が出土しています。このうち鉄製棺金具は出土例が数少ないものです。二つの石室は石材が一部抜き取られていましたが、抜かれた箇所は花崗岩で補い、残っていた石材はそのまま用いて復元されています。
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教育庁 文化財保護課 文化財企画グループ
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