平成23年度第3回文化振興会議議事要旨

更新日:2012年5月17日

平成23年度第3回大阪府文化振興会議 議事要旨

 

1.日時  平成24年2月15日(木曜日)午前10時から12時

 

2.場所  さいかくホール(大阪府庁新別館北館1階) 

 

3.議題  大阪文化振興新戦略のアウトカム指標について

 

 

【資料説明(事務局)】

【意見交換】

 

■アウトカムのアンケートについて

(委員)

○ アンケートの項目ごとに、年代層別などの分析にも取り組まれたい。

 

(委員)

○ 芸術、音楽活動に子どもが一緒に参加できるような機会を設けたり、中高年齢層へ紙媒体でアンケートすることも、事業のアピールにつながると思う。

 

(委員)

○ アウトカムの目標値と比べて、アンケートの各データは低い。このような状況が続くことがあれば、評価の段階でどのようにまとめるか考慮されたい。

 

(委員)

○ 年齢などによる詳細な分析のためには、アンケートモニターの規模に、もう少しボリュームが必要と思う。

 

(委員)

○ 府の施策を、より的確にイメージできる表現で、アンケート項目を設定されてはいかがか。次回で、項目を追加することは可能か。

 

(委員)

○ アンケート結果を施策に活かしていくには、モニター住所の分布状況による分析や、個別事業の中でアンケートすることも提案したい。

 

(委員)

○ 来場者へアンケートを実施してリピートにつなげるなど、事業のアピール方法としても工夫されたい。

 

(委員)

○ これまで把握してこなかった文化施策のアウトカムについて、初めて項目設定し、アンケートにより経年比較して、アウトカムを短期かつ効果的に施策へ反映させる取組みを、新たに行ったことに意義がある。

 

○ Qネットによるアンケート項目ごとの地域別などによる分析は、次回会議で、ご意見を伺うこととしたい。

 

(事務局)

○ 紙媒体でのアンケートは、個別事業の中で実施していれば、評価の参考とすることもできる。

 

○ アンケートは、マーケティングの手法として、府全体で活用している。アンケートのモニターは、毎年公募しており、人数は固定されたものではない。

 

○ 項目の追加そのものは可能だが、今回のアンケート項目は、次回で経過を測れるよう、起点として設定したもの。

 

 

■「新戦略」に係る施策について

(委員)

○ アンケートの結果やアウトカム指標が、文化にふさわしいPDCAサイクルにどうつながるのか、また、予算編成との関係はどうか。

 

(委員)

○ アウトカム指標は、経年変化で、いかによくなっていくかを見るものであり、個々の事業に一つひとつ指標をあてはめてまで、評価するものではないと思う。

 

(委員)

○ 予算ごとに、事業を個別に評価するに止まらず、コンセプトを軸に事業を横断した評価をまとめることも必要。

 

(委員)

○ 文化振興新戦略でいう、大阪のまちの魅力アップというコンセプトを軸にした、ミュージアム構想について、前回の会議で評価を行った。

 

○ アウトカム指標を設定した二次評価は、予算要求にもいかされており、今回説明があった、アウトカム指標については、次年度のPDCAにつなげていくもの。

 

(事務局)

○ これまで行政の中で議論できていなかった、定性的な評価についても、文化振興会議での議論を踏まえ、アウトカム指標を示して、予算議論ができたと考えている。

 

○ 予算要求の段階では、現地視察などによる文化振興会議の評価をもとに議論を行い、アンケート結果については、今回の会議での提案を踏まえ、24年度の施策・事業に効率的に反映させていく。

 

 

■府市統合をめぐる主な動きについて

(委員)

○ 府市統合に向けた全体的な戦略等を検討する会議・部会と、文化振興会議の関係はどうなるのか。文化振興会議委員の専門性、知見を活用されたい。

 

(委員)

○ イギリスのアーツカウンシルをモデルにすると、大規模な組織体制が必要。大阪版にふさわしいあり方や担うべき機能について、名称をはじめ、制度を比較・検討すること。

 

○ 府、市の区分けは、大阪府対大阪市のみでなく、それ以外の市町村との広域行政も視野に入れること。

 

○ 医療や福祉など、市民の人権を基本にすえた文化施策は、基礎自治体の役割であり、都市戦略として巨大資本が求められる文化施策や、専門性が高く基礎自治体では難しいものは、広域自治体の役割とイメージしている。

 

(委員)

○ イギリスのアーツ&ヘルスのように、文化施策による医療や福祉への効果についても、今後のあり方として考慮すべき。

 

(委員)

○ アーツカウンシルでは、団体への補助や助成、予算配分などに議論が集中するが、一方で、都市魅力の担い手となる芸術家の輩出など、個人の支援についても、将来を見据えた文化振興の方針で重点化すること。

 

(委員)

○ 世界中からひとが集まる都市魅力の向上のためには、アピール手法を強化すること。一方で、アーティストの地域での役割など、内向きの議論も重要。

 

(委員)

○ 文化施策の白紙からの見直しとは、府、市それぞれの文化プランを、大都市の部分の戦略と、地域に根ざした区ごとに考えられる個別文化政策を想定して、戦略を組みかえること。

 

○ 府には文化振興会議があり、大阪市には、文化政策の評価、あるいは行政に意見する会議がなく、当面の課題となる平成24年度中の次期計画策定に向け、制度的にそろえていくべき。

 

○ 府市統合本部では、御堂筋kappo、オープンフェスタを御堂筋の文化事業等として突き合わせるなど、府市が従来持っている施策を融合させていく。

 例えば、大阪城星空コンサートは、大阪城公園は中央区の公園か、大阪府全体の公園になるのか判断して、大阪府庁本館など周辺のエリア全体を視野に、施策の融合を図るべき。

 

○ 大阪市の施策と府の施策がどう融合していくかは、この場でもご報告する。

 

 

■その他

(委員)

○ 公・民のイベントなど事業をおりまぜた、府民向けネット情報誌について提案したい。

 

資料1 大阪文化振興新戦略のアウトカム指標について [PDFファイル/138KB]
資料2 「大阪の文化についてのアンケート」結果 [PDFファイル/108KB]

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

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