平成24年度第5回文化振興会議議事要旨

更新日:2012年10月22日

平成24年度第5回大阪府文化振興会議 議事要旨

 

1.日時  平成24年9月10日(月曜日)午前10時から午前11時30分

 

2.場所  さいかくホール(大阪府庁新別館北館1階) 

 

3.議題  大阪府文化振興計画の策定について

 

 

【資料説明(事務局)】

【意見交換】

(委員)

○ 府市統合までの経過期間に、アーツカウンシルの立上げなど、どのような文化施策を展開すべきか、前例のない中で議論を進めていくことになる。

 

○ 市の特別区においても、堺市や豊中市、河内長野市のようなレベルで文化施策を担えるよう、今後設置予定の市の文化振興会議においても議論が必要。

 

○ 現行計画の4つの理念は継承・発展させることとし、具体的な表現については、今後議論していく。

 

○ 次期計画での取り組みについては、あるべき将来像に向けて、今からどのように取り組んでいくかを議論して、アーツカウンシルなど4本の取組み以外にも、数年後の絵姿を描き具体的に盛り込んでいく。

 

(委員)

○ 「大阪らしい」文化を目指し、クリエーターを育て文化が根付く街にする視点などから公的支援のあり方等について現状分析・将来の方向を示すべき。

 

○ とんがったもの(都市魅力を強くアピールするもの)は、行き過ぎても構わないので、分野別に対象をあげて分析し、そこからフィードバックして、議論を進めていくべき。

 

○ アーツカウンシルに白紙委任するのではなく、どのように進めていくか、計画で指針を示すべき。

 

○ 新たに文化を生み出す力をつけるには、都心部に大学生が集まるような仕掛けも必要ではないか。

 

(委員)

○ 基本的にはいいと思うが、府市都市魅力戦略会議の議論の下に、文化振興会議が従う形は、いつまで続くのか。

 

○ 「アンケートでは状況の変化により成果の計測が難しい」は、「評価基準(アウトカム指標)の見直し」などに、表現を変更すべき。

 

(委員)

○ 大きな方向はいいが、文化の主役となる「府民・市民」は、将来の府民も含むなど、より広い概念で示すこと。

 

(委員)

○ 「府民・市民」は広く「人」でいいのではないか。

 

○ 文化はリセットするとなくなってしまう。大阪で育まれたいろいろな文化の味を一堂に発信するという意味合いで、例えば「グレートリゾット」としてはどうか。

 

○ 助成金をカットしている現状の方向性では、「社会を支える文化」は表現を変えるべきではないか。また、今あるものが守られていない現状では、「攻める文化」は表現を検討すべきではないか。「アーティストがめざす都市」は、「芸術家が住みたくなる都市の創生」など、より明確な表現にしてはどうか。

 

○ 府民に様々な文化情報を提供できるよう、フリーペーパーやネットによる「文化情報サイト」を検討してはどうか。

 

(委員)

○ 文化については、守りながら攻めることが必要。

 

(委員)

○ 広域か地域行政か、あるいは経費の高低だけではなく、内容を精査し、府市事業のより良い選択と融合が必要。

 

○ 文化から経済効果を生み出すには、観光産業とのコラボレーションなどで、成功例を提示できるよう、目利きによる選択と集中が必要。

 

○ 新しい文化観光コンテンツ、文化芸術産業の創出を目的とした「ノンバーバルパフォーマンス」(台詞を用いず、アクションや表情、ダンスなどを使って繰り広げるエンターテインメント)を促進すべき。

 

○ アーツカウンシルにおいて、企業の寄附など文化財源を獲得する仕組みが必要。

 

○ 総予算に占める文化予算比率の他都市比較や、他都市の人々が大阪の文化をどう見ているのか調査が必要ではないか。

 

(委員)

○ 立ち上げに行政が支援したものは、少し応援すれば自立するのではないか。

 

(委員)

○ 「文化の主役は府民・市民、行政は自主的な活動をサポート」について、「文化在民」「大阪文化維新」などキーワードで検討すべき。

 

○ 自主的な活動のサポートについては、府民市民だけでなく、アーティストなどへのサポートもわかるような表現にすべき。

 

○ アーツカウンシルが新しいメニューを考える上でも、平成25年度以降の絵姿を決めていく必要がある。

 

(委員)

○ 現在の「文化自由都市、大阪」は、このままでいいか検討が必要。

 

(委員)

○ 前回諮問を受けたところで、必要な審議も経ずに中間答申とするのは拙速ではないか。必要性をわかりやすく説明すること。

 

○ 委員として十分な議論ができるよう、想定スケジュールを示して説明することが必要。スケジュールがタイトであれば、なおさら安易に進めることなく、随時検証できるよう、精査すべき。

 

○ 「主体的な活動のサポートに徹する」とした場合、都市の創造的発展に不可欠な要素が排除されないか、取り返しがつかないことにならないか十分な検討が必要。

 

○ 対象とする文化政策の範囲の問題や、大都市制度における文化施策の骨格の問題など、前回会議の論点にもれがない素案とすべき。大阪市での議論や、府市のすり合わせはどのように進めていくのか、パブコメ等のタイミングもあわせて示すべき。

 

○ 広域自治体としての計画であれば、次期計画の取り組みなどにおいて、府市統合の視点とともに、広域行政の役割の視点も強調すること。

 

○ 大阪アーツカウンシルで、府市文化施策審議会として重要な役割を担っていくには、府民の信頼に応えるべく、会議運営にも一層の配慮が必要。

 

○ 大学は、文化創造の拠点となる。より広い視点から取り組みを盛り込むべき。また、教育行政との関係、博物館などストックについて、どうするか議論すべき。

 

(委員)

○ 今回の基本ビジョンは計画において入れたい考え方。現計画の「ごあいさつ」にも書かれていること。

 

○ 社会の活性化の基礎づくりこそ行政が担うべきであることや、多様で豊かな生活を送る権利を守る社会基盤づくり・次世代育成・伝統保護に関する一定の経済効果や価値観に偏らない中立性が求められることなど、行政が文化振興を担う理由を明記すべき。

 

○ 「客観的な計測等が可能な評価指標を設定」は、量的データしか取り扱えないと解されると、文化の評価には相応しくないので、適応性の広い表現に変更すべき。

 

(委員)

○ 基本的な考え方については間違いというわけではないが、これをベースにして、いかに施策展開していくか、今後の議論が重要。

 

○ 府のプランでは行政支援にあたって競争性が重視されているが、競争性のない芸術文化に対して、文化の主役とされる府民・市民のリテラシー向上(目利き)のために、鑑賞者の教育(府民が文化に親しみ、理解を深められるような府民意識の醸成)を戦略の一つに盛り込まれたい。

○ 情報誌については、例えば、機内誌なども有用である。鑑賞者教育の促進につなげる視点からも情報戦略を設けるべき。

 

○ 市のプランに掲げられている博物館等の活用は、現在の府の計画には特記されておらず、府立と市立の文化施設との関係をどう位置づけるのか関心がある。

  市の博物館などは、文化創出の拠点として盛り込めないか。

 

○ 現行計画の一定の総括を行うこと。

 

(委員)

○ 「多様性と寛容性が都市の豊かさ、文化の豊かさであり、創造の源である」といった理念を設定すべき。

 

○ 4つの理念は、ビジョンではなく戦略であり、この上位概念を共有できるよう議論していくこと。

 

○ 大阪府が文化の振興に関していいことをやっていることを、もっと知ってもらえるよう、文化情報誌の発行などを検討すべき。

 

○ 府民が、それぞれの地域で芸術を鑑賞できることはもちろん、より積極的に、自ら参加したり、サポートにも関わることができるよう、アートと府民をつなぐ「つなぎ手」(コーディネートできる人材)を育成することが重要。

 

(事務局)

○ 文化振興会議のご意見を踏まえ、事務局案の取扱いについて会長に相談させていただく。今後、引き続き次期文化振興計画の策定に向けて、議論させていただく。

・資料1 大阪府文化振興計画の策定について(概要)(未定稿) [PDFファイル/208KB]

・資料2 大阪府文化振興計画の策定について(案)(未定稿) [PDFファイル/91KB]

このページの作成所属
府民文化部 文化・スポーツ室文化課 文化創造グループ

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