泉州普及だより 令和2年7月発行 第97号 ●クビアカツヤカミキリにご注意ください! 近年、大阪府内でクビアカツヤカミキリの発生が拡大しています。このカミキリはモモを始めとするバラ科樹木を食害します。樹木を衰弱・枯死させるため、その被害は甚大です。被害を防ぐためには、早期発見、早期防除が何より大切です。現在、泉州地域では堺市のみで発生が確認されていますが、今後生息域の拡大が予想されます。6月から8月が成虫の発生時期ですので、見かけられたら農の普及課やお近くの市町担当課までご連絡ください。 (体長)約4センチメートル(成虫) (特徴)成虫は、全体的に光沢のある黒色で、胸部(首に見える部分)が赤色、幼虫はうどん状のフラス(木くずと糞、樹脂の混じったもの)を排出   (生態)幼虫は樹木内部で1年から3年かけて成長し、その後、6月から8月に成虫となって樹木の外に出る。産卵数が多く、繁殖能力が高い。 (被害木)モモ、ウメ、スモモ、サクラなどのバラ科樹木 クビアカツヤカミキリの防除方法や発見時の連絡先は次のホームページをご覧ください。 http://www.pref.osaka.lg.jp/midori/seibututayousei/kubiaka.html ●新型コロナウイルスに対する支援策について 新型コロナウイルスの影響を受けておられる生産者の方が利用できる支援制度の一部をお知らせします。 (今後の公募情報は随時更新されますので、各ホームページ等をご確認ください。) ◆経営継続補助金(相談窓口は各農協、(一般社団法人)大阪府みどり公社 1次募集締切 7月29日、2次募集締切10月中旬 相談窓口による計画書の確認が必要です。そのため各相談窓口で受付の締切が異なる場合がありますのでご注意ください) 内容 新型コロナウイルス感染症の影響を克服するために、感染拡大防止対策を行いつつ、販路回復、開拓や事業継続、転換のための機械、設備の導入などを総合的に支援します。取り組みによって補助率が異なります。補助率は4分の3で補助上限100万円、補助率定額で補助上限50万円です。 ◆高収益作物次期作支援交付金(窓口は市町村再生協議会(各市町農林担当課、各農協) 再生協議会によって受付の締切が異なる場合がありますのでご注意ください) 内容 野菜、花き、果樹、茶など高収益作物の生産者に対し、生産性又は品質向上(種苗等の購入や機械導入等)等、次期作に前向きに取り組む場合、10アール当たり5万円定額支援されます。また、高集約型品については、要件を満たせば10アール当たり80万円(施設栽培の花き等)、25万円(施設栽培のぶどう等)が支援されます。 ◆農業者向け金融支援策 減収等により当面の資金繰りや既往債務の返済にお困りの方、新たな販路拡大や省力化等の施設整備に取り組まれる方に対して、無利子、低利子の取扱いや融資限度額の引き上げなどの優遇措置のある融資メニューが、日本政策金融公庫や府内各JAで設けられています。詳しくは次のところまでお問い合わせください。 日本政策金融公庫 大阪支店農林水産事業(平日9時から17時)Tel06-6131-0750 JAバンク大阪信連 農業金融部(平日9時から17時)Tel06-6204-6586 ●あなたは大丈夫?「農薬の適正使用」 農薬の使用に際しては、次のことに注意しましょう! ラベルを確認する、使用履歴を記録する、使用後は噴霧器を洗浄する、周辺への飛散に注意する ●令和2年度憲法記念日知事表彰を受賞されました。心よりお祝いを申し上げます。安野 章治さん(堺市)、野出 良之さん(泉佐野市)