泉州普及だより 平成28年7月発行 第81号 ●たわわで特産品作りに向けた取組をしています! 農事組合法人奥貝塚彩(いろどり)の谷(以下「たわわ」)では、10年前より地元で穫れた新鮮な野菜を販売する直売所、いちご摘みやぶどう狩りをはじめとした体験農園、市民農園の運営を行っています。昨年、直売所では冬の販売品目を増やすとともに、特産品となる商品を育成するため、抑制栽培の「ズッキーニ」、ブロッコリーとケールをかけ合わせて数年前に品種登録された「アレッタ」、岸和田発のにんじん「彩誉(あやほまれ)」を試作しました。 新しい品種であるアレッタと彩誉の収穫時期に合わせて、たわわの組合員を対象に試食も含めた現地検討会を実施し、組合員からは「初めて食べた」「栽培してみたい」などの意見が出ました。また直売所での販売では3品目とも来店客に好評でした。今回取り組んだ3品目については、今年度も引き続き栽培の予定であり、農の普及課では特産品作りに向けた支援を行っていきます。 ●地域づくり研修会を開催しました〜和泉市南部地区〜 平成28年3月1日、当事務所では、市役所を始め各関係機関と連携し、地域農業の将来像を描く「人・農地プラン」の集落座談会の際に、認定農業者や新規就農者、実行組合長、土地改良区役員、援農ボランティアに参加している市民を対象に、地域農業を考えるきっかけ作りとなるよう、地域づくり研修会を開催しました。 研修会では、和歌山県にある「農業法人株式会社秋津野」から講師を迎え、『地域活性化と担い手づくりについて』をテーマに、住民主導の地域づくりや、女性団体等の地域での役割、地域資源を活用した異業種との連携など事例紹介があり、農業者と地域住民を巻き込んだ地域活性化の手法や地域コミュニティづくりの方法を学ぶことができました。 皆さんも人・農地プランを活用して、今後の地域農業の将来を一度、話し合ってはいかがですか? ●4Hクラブ会長訪問 〜泉佐野市4Hクラブ〜 今号より、泉州地域の4Hクラブとその会長を順番に紹介します! 4Hクラブはよりよい農村・農業を創るために活動している若手農業者の団体で、「4H」はHead(頭)、Heart(心)、Hands(腕)、Health(健康)の頭文字をとっています。 トップバッターは泉佐野市4Hクラブで、現在クラブ員は26名です。月1回の定例会や食育活動(園児のさつまいも掘り)、もち米(大阪エコ農産物)の栽培とイベントでの餅つき、視察研修などの活動を行っています。 元々農業が盛んであった地域柄、農家出身のクラブ員が多いのですが、ここ数年、農業へ新規参入したメンバーもおり、活動に新風を吹き込んでいます。 今年度の会長は泉佐野市日根野の奥和晃(かずあき)さん、一男一女のパパでもあります。主力作物は水なす(ハウス栽培)としゅんぎくなどの軟弱野菜、キャベツなどの露地野菜です。特に水なすは天敵を活用して減農薬栽培を行っており、泉佐野市へのふるさと納税に対する返礼品に選ばれています。 ●知ってる?旬の泉州の大阪産(もん) 今が旬!ぶどう 泉州地域の直売所でぶどうの出荷が盛んです。特に岸和田市の愛彩ランドでは、小粒のデラウェア、黒く大粒のピオーネ、皮ごと食べられるシャインマスカットの他に、赤系のクインニーナなど様々な品種が販売されています。ぜひ採れたての地元ぶどうをご賞味下さい。 ●おめでとうございます! 平成28年度憲法記念日知事表彰 森 豊一さん(堺市) 藤原 克陽さん(岸和田市) ●6次産業化に関する疑問、お悩みは、大阪産(もん)6次化サポートセンターへ! わかりやすくお応えします。 TEL:072-958-6545 HP:http://www.kannousuiken-osaka.or.jp/6jika/ ●あなたは大丈夫?「農薬の適正使用」 農薬を使う時に「慣れ」から、農薬のラベルを確認せずに「つい、うっかり」使用する可能性があります。もし、あなたの農産物から基準値を超える農薬が検出された場合に、あなた自身だけでなく地域の方々にも多大な影響を与えてしまうことになりかねません。農薬の使用に際しては「ラベルを確認する」、「使用履歴を記録する」、「散布後は噴霧器を洗浄する」、「周辺への飛散に注意する」など当たり前のことですが、あらためて確認しましょう。