泉州普及だより 平成27年3月発行 第76号 ●直売所オープンに向けた出荷者の育成  平成27年3月26日(木曜日)に阪南市下出(しもいで)にJA大阪泉州の新しい農産物直売所「こーたり〜な阪南店」がオープンします。  農の普及課では、24年度よりJA大阪泉州とともに新たな直売所開設に向け、地元農業者を対象とした栽培講習会を開催しています。この直売所の計画は一旦中断されましたが、受講者から講習会を継続して欲しいとの声が多くあったため、講習会を継続してきました。また、JA大阪泉州もこの気運を大事に育てようと直売所開設に積極的に取り組んできました。  講習会は概ね2ヶ月に1度、泉南市と阪南市の2会場で午前午後の2回に分け開催しました。受講者の大半が兼業農家や定年帰農者であるため、様々な野菜の栽培方法や農薬の適正使用、施肥技術等の基本的な内容で講習を行いました。  講習会場はいつも満席状態で、「農業技術の基本がよく理解できた」、「講習会の資料を読み返してうまくいった」、「これからは専業農家としてやっていきたい」等の声が出され、受講者の意欲は高まってきました。  そこで、当課では直売所開設後の営農目標を明確にするため、経営改善計画の作成を指導し、新たに約40名の大阪版認定農業者が生まれました。  また、こーたり〜な阪南店以外にも他の直売所(またきて菜、愛彩ランド)の出荷者等に対しても定期的な栽培講習会を行い、出荷者の育成や新規作物の導入を進めています。  当課では今後も関係機関と連携し、直売所の活性化に向け、出荷者への栽培技術の指導や特産品づくり等の支援により、地産地消の推進へ積極的に取り組んでいきます。 ●おめでとうございます!  公益社団法人大日本農会総裁「秋篠宮文仁親王殿下」から、大阪府農の匠「木下良三」さんに紫白綬有功章が授与されました! ●泉南地区4Hクラブ連絡協議会 農業技術の向上とPR活動に取り組む  本協議会は岸和田市以南の地域で活動する若手の農業者団体(4Hクラブ)によって構成されています。  各クラブ間の交流促進や農業技術の向上を目的に、先進地視察や現地検討会等様々な活動に取り組んでおり、その一部を紹介します。  ○先進的な農業法人による講演会  多様化する農産物の販売戦略に対して新たな農産物や販路開拓への取組等、「企画・生産・販売・販促・ご縁の人脈」をキーワードに講演されました。クラブ員からは今後の経営に生かしたいとの意見がありました。  ○消費者との交流による農業のPR活動  消費者と生産者との交流イベントに生産者代表として参加しました。当日は、農業に関するクイズ大会や、それぞれが生産した農産物のプレゼントを通して、泉南地域の農業をPRしました。  農の普及課では、若い農業の担い手の育成を通して、これからも農業の発展と消費者の農業理解に向け、様々な取り組みを支援していきます。 ●農薬残留基準評価の見直しによる農薬の登録内容の変更に注意!  農薬登録に当たっては、食品安全上問題ないとされる残留農薬の摂取量について、評価方法がこれまでの「ヒトがある物質を一生涯食べ続けても健康に影響のないこと」だけでなく、「短時間に多量に食べても影響のないこと(短期暴露評価)」が新たに追加され、使用方法が制限される農薬があります。これに関連して登録内容が変更された農薬のみでなく、変更予定の農薬についても、登録変更前でも変更後の登録内容で使用してください。  ※平成27年2月末日現在  ・登録変更済みの農薬  アセフェート剤(オルトラン、ジェイエース等)、ジメトエート剤(ジメトエート、ベジホン)、フルバリネート剤(マブリック)、フェナリモル剤(ルビゲン、スペックス)、NAC剤(ミクロデナポン、デナポン)  ・登録変更予定の農薬  カルボスルファン剤(ガゼット、アドバンテージ)やベンフラカルブ剤(オンコル、ジャッジ等)  詳しくは農薬販売店で提供されるチラシや以下のURLをご覧いただくか、農の普及課までお問い合わせください。  http://www.jppn.ne.jp/osaka/H26nd/ARfDtuuti/ARfDH26_top.html