20歳未満の飲酒はなぜダメなの?〜まわりの大人の方もご覧ください〜 なぜ20歳未満はお酒を飲んではいけないの? 20歳未満の飲酒は法律で禁止されています 脳がアルコールの作用でマヒしている状態です。飲みすぎて脳全体がマヒすると昏睡状態になり、呼吸もマヒして、最悪の場合、死に至る危険があります。 酔うまでに時間がかかるので、大丈夫だと思って短時間で大量のお酒を飲んでしまいます。 30分〜1時間で急速に脳全体がマヒし、死に至ることがあります。 イッキ飲みは非常に危険です! 急性アルコール中毒の特徴 次の症状があれば、すぐに救急車を呼びましょう ・大声で呼んでもつねっても反応しない ・呼吸が早い、もしくは遅い  ・失禁している 救急車が到着するまでの注意 @絶対に1人にしない A横向きに寝かせ嘔吐物で窒息しないよう気をつける Bベルトを緩め、毛布などをかける からだへの特別な影響 第二次性徴への影響(性ホルモンの減少) ・男子:勃起障害 ・女子:生理不順、無月経 脳の神経細胞への影響 思春期の脳は大人の脳に向かって劇的に変化しています。 ・大人よりも脳にアルコールの悪影響を受けやすい ・脳の神経細胞が破壊される 臓器がダメージを受ける 20歳未満の人はお酒に含まれているアルコールを分解する力が弱いため、 アルコールの毒性によるダメージを受けやすく、大人と比べて短期間で様々な臓器の障害が起こる危険性が高まります。 豆知識@ ノンアルコール飲料は飲んでもいいの? ノンアルコール飲料とは、含まれているアルコール量が1%未満の飲料です。たとえ少量のアルコールでも、危険がないとは言えません。 また、アルコール量が本当に0%でも、お酒の味に慣れて、本物のお酒を飲む危険が高くなる可能性があり、ノンアルコール飲料は飲まない方がいいと考えられます。 アルコール依存症になりやすい アルコール依存症とは ・アルコール依存症とは、飲酒を繰り返すことで、飲酒のコントロールができなくなる病気です。 ・アルコール依存症が進行すると、大切にしていた家族、仕事、趣味などよりもお酒を優先することで、生活に悪影響を及ぼします。 ・20歳未満で飲酒すると依存症になる危険性が高くなると言われています。 例えば・・・ 15歳までにお酒を飲み始めると、将来、依存症になる確率が4倍に増えるという報告があります。 豆知識A お酒に強い・弱いって? アルコールは肝臓で分解される途中で、アセトアルデヒドという毒に変わります。 お酒に強いか弱いかは、この毒を分解する酵素の働きの強さで決まります。 この酵素の強さは生まれつき決まっており、お酒に弱い人や全く飲めない人もいます。 ここで注意しないといけないのは、実はお酒に強い人ほど飲み過ぎてからだをこわしたり、アルコール依存症になりやすいということです。 お酒の誘いを断ろう! 俺の酒が飲めないのか! みんな飲んでるし、飲むと楽しいよ!ちょっとくらいなら、大丈夫! もしも周りの人にお酒を勧められたらどう断ればいいでしょうか? 1.お酒の正しい知識を伝えよう 例「からだに悪い影響があるからお酒は飲みません。」 2.自分のからだへの影響を伝えよう 例「脳が縮んで成績が下がったら嫌なので…。」 3.飲めない理由を作ろう 例「部活の人たちに迷惑がかかるので…。」 4.行動で表そう 例 コップをふせる、その場から離れる、大人の近くに行って助けてもらう まわりの大人の方へ 20歳未満の人に飲酒させることは法律で禁止されています! 20歳未満の人がお酒を飲み始めるきっかけは、親戚や親からの勧めが最も多く、20歳未満の人の飲酒を防止するためには、 まわりの大人が20歳未満の人の飲酒がなぜいけないのか正しく理解する必要があります。 このリーフレットをご覧いただき、みなさまのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。 お酒の問題でお困りの方へ 自分や周囲の人のお酒の問題で困っているときには、保健所や精神保健福祉センターなどで相談できます。 このリーフレットは、平成30年度公民協働事業において 関西アルコール関連問題学会、大阪府断酒会、大阪府保健所の協力を得て作成しました。 大阪府こころの健康総合センター(精神保健福祉センター) 〒558−0056 大阪市住吉区万代東3-1-46 TEL:06−6691−2811 FAX:06−6691−2814 HP:http://kokoro-osaka.jp/