いずみの里における6次産業化による温州みかんの利用拡大について ●課題及び取組概要 和泉市は府内最大のみかん産地であり、産地の活性化に向け、地域の農家女性による法人が製造販売している 加工品を使った新商品開発等利用拡大が課題となっている。 総合事務所農の普及課では、法人を中心として加工業者、市、研究所、商工会議所、JA等による ネットワークを構築し、新たな加工品の開発や販売(直売所、飲食店)や学校給食での利用促進できるよう支援実施。 ●普及活動内容 平成24年以前 みかんの利用拡大に向け、「みかん餡」の製造計画及び開発。 その際、製造過程でできる「みかんペースト」着目し、新たな商品の開発を模索。 平成25年 農の普及課が調整、支援を行い、関係機関等によるネットワークを構築。 国交付金事業を活用した新商品の開発を支援。 平成26年 前年度開発した新商品の販路開拓や利用拡大、特に飲食店や学校給食等での利用を進めた。 国交付金事業を活用した新商品(乾燥みかん、ドレッシング)の開発を支援。 原材料の高品質化を目指し、大阪エコ農産物認証制度の活用を進めた。 平成27年 前年度までに開発した新商品の販売により、法人経営が安定化するよう、 道の駅や量販店等での販売強化や給食等での利用拡大を進めた。 製造量の拡大に対応できるよう、加工業者との連携強化や原材料供給の体制整備を進めた。 ●成果 1 民間企業との連携による新たな加工品開発 みかん加工品の開発 ペースト、ドレッシングの開発 ペースト利用による新商品開発(餅、パン) 2 ネットワークを活かした利用促進 利用拡大に向けて、農業者が市、商工会議所等とネットワークを構築 みかんペーストの利用拡大 ・学生と連携したレシピの作成 ・利用方法の提案による加工業者への販路 拡大 ・学校給食への新規利用促進 新商品の販路拡大による産地PR ・直売所での新商品としての定着 ・量販店等でのイベント実施による産地PR 3 原料の高品質化、安定確保に向けた取組 加工用みかんの防除歴作成 原材料の安定確保に向けた市内果樹農家組織との連携強化